Q. 小豆を使った和菓子は体にいいですよね?

色々な食べ物

A. 小豆自体は体に良い成分がたくさん含まれますが、和菓子になると別物です。

小豆は体に良い?小豆の健康効果

小豆にはポリフェノールやサポニンといった抗酸化成分、カリウムや鉄分、食物繊維などの栄養素も豊富に含まれています。

そのため「小豆は体に良い」と言われることが多く、健康食材のイメージがありますよね?

確かに小豆自体には体にとってプラスの働きが多くありますが、問題は「和菓子として食べたとき」にあります。

小豆を使った和菓子は糖質が多い

和菓子で使われるあんこは、小豆を砂糖と一緒に煮て作られます。この砂糖が加わることで糖質量が一気に増えます。また小豆は豆類の中でも糖質量が多く、約55%は糖質からできています。

特に大福やおはぎなどの餅菓子は、もち米+あんこ=糖質+糖質の組み合わせとなり、1個でもご飯1杯分に相当する糖質量を含むことがあります。

その結果、小豆そのものは健康に良い面があるのに、和菓子として食べると血糖値が急激に上がりやすくなってしまうのです。

和菓子のカロリー・糖質量の一覧表

和菓子カロリー(kcal)糖質量(g)
あん団子(1本)15030
大福餅(1個)23545
おはぎ(1個)20040
どら焼き(1個)22040
羊羹(一切れ50g)14533

ご飯一杯(150g)で約50gの糖質を含むので、大福餅、おはぎ、どら焼きはご飯一杯とあまり変わらないような糖質量ということになります。やはり、かなりの糖質量を含んでいることがわかりますね。

血糖値上昇の観点からは要注意

和菓子はたっぷりのバターや生クリームを使用しない分脂質が少なく、カロリーも洋菓子に比べて低めです。

ただ、血糖値にとって重要なのは「カロリー」ではなく「糖質量と吸収の速さ」なのです。

  • 和菓子(小豆を使ったもの):糖質中心で吸収が速く、血糖値が急上昇しやすい
  • 洋菓子(ケーキやシュークリームなど):糖質はあるものの、脂質や乳製品のたんぱく質が糖の吸収を遅らせるため、血糖値の上がり方は比較的ゆるやか

このように「小豆を使っているから健康的」とは必ずしも言えません。

小豆を楽しむためのポイント

和菓子好きの人にとっては「和菓子よりも洋菓子の方が血糖値を急上昇させないなんて・・・」と思った方いるでしょう。

和菓子でも血糖値を上げすぎないような食べ方で、上手に食べていけば大丈夫ですよ☆

  1. 食べる量を控える                              大福1個丸ごとではなく、半分に分けて食べるなど、適量を意識しましょう。
  2. 食物繊維やたんぱく質と一緒に食べる                        無糖ヨーグルトやナッツと組み合わせると、糖の吸収をゆるやかにしてくれます。
  3. 主食量を調整する                              食後のデザートで食べると主食+和菓子で糖質過多になってしまうので、和菓子を食べたいときはあらかじめ主食量を減らしてデザートに備えましょう。

まとめ

小豆そのものはポリフェノールや食物繊維を含み、体に良い食品です。しかし、和菓子として砂糖や餅と組み合わせて食べると、血糖値を大きく上げてしまう原因になります。

血糖値が気になる方にとって「小豆を使った和菓子=必ずしも体に良い」わけではありません。

大切なのは、「量」と「食べ方の工夫」。小豆の健康効果を意識しながら、血糖値への影響を考えて上手に食べていきましょう(^^)/

コメント

タイトルとURLをコピーしました