A. 水や無糖のお茶なら問題ないので、喉が渇いたら飲んでも大丈夫です!
高血糖で喉が渇くのはなぜ?
糖尿病を診断するときに「口渇、多飲、多尿、体のだるさ」という典型的な症状が出ているかどうか必ず医師が確認します。
血糖値の高い状態が続いていると、1日を通して「やけに喉が渇く」と感じることがよくあります。
これは体が異常を知らせているサインで、体の中の余分な糖を「おしっこ」として排出しようとしているのです。その結果、おしっこの量が増え、体内から水分が出て行ってしまうのです。この脱水状態を補うために強い口渇(喉の渇き)が起こります。
この仕組みを知ると、喉が渇くこと自体は「体を守ろうとする反応」であることがわかります。ただし、渇きが続いている状態は、血糖コントロールがうまくいっていないサインでもあるため放っておいたらいけません。
水はたくさん飲んでいいの?
結論からいうと、水や無糖のお茶なら制限なく飲んで大丈夫です!体から出ていく水分を補うため、十分な水分補給はむしろ必要です。
ただし気をつけたいのは、ジュースや清涼飲料水、スポーツドリンクなどの糖分を含む飲み物。これらを飲んでしまうと、かえって血糖値が上がり、喉の渇きも悪化するという悪循環につながります。「喉が渇いたから甘い飲み物を飲む」のは危険ですので絶対にやめましょう!
飲み方のポイントは、一度にがぶ飲みするのではなく、こまめに少しずつとること。体への負担を軽くし、より効率的に水分を補給できますよ。
喉の渇きがずっと続くときの注
水分をしっかりとっても、喉の渇きがなかなかおさまらないことがあります。これは「水を飲んでいれば解決する」ものではなく、血糖値が高い状態そのものが原因だからです。
特に、血糖値が著しく高いときには「糖尿病性ケトアシドーシス」と呼ばれる危険な状態に進むこともあります。この場合、強い口渇に加えて、体のだるさ、吐き気、呼吸が荒くなるなどの症状が出ることがあります。こうした場合は迷わず医療機関を受診してください。
まとめ:水分補給は大切、でも根本は血糖コントロール
高血糖による喉の渇きは、体が異常を知らせる大切なサインです。
- 水や無糖のお茶はしっかり飲んでOK
- 甘い飲み物は逆効果なのでNG
- 一度に大量より、こまめに少しずつ
この3つを意識すると安心して水分補給ができます。
ただし忘れてはいけないのは、喉の渇きは「血糖値が高い証拠」だということ。水を飲むことで一時的に楽になることはあっても、根本的な解決にはなりません。食事や運動、場合によっては薬での治療を続け、血糖コントロールを整えることが大切です。
喉の渇きが続いて不安なときは、自己判断せず、主治医に相談しましょう。
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